Narrative

わが内に獣の眠り落ちしあとも 太陽はあり頭蓋を抜けて

音楽

受験が終わってから、ひと月だけピアノ教室に通い直すことにした。小中と通っていたお教室で、久しぶりにピアノと向き合えるのは楽しい。しかも、曲がずっとずっと憧れていたショパンの「革命」だから尚更だ。

初回のレッスンで、先生曰くこの子はすごい!と藤田真央さんの本を貸してもらった。音楽を追求している人の考え方に触れるのはほぼ初めてで新鮮だ。そして、藤田さんのYouTubeを拝見したのだけれど(拝聴?)、あまりにも上手でびっくりした。今までも勉強中クラシックをはじめとしたピアノ曲を聞くことはあったけど、コンピュータの自動音声みたいな感覚で聞き流していた。けれども、自分の弾いたことのある曲(モーツァルトトルコ行進曲)を実際に演奏している映像とともに見ると、もう圧巻で言葉が出なかった。私は素人だから演奏の上手下手はわからないけど、まず私はこんな演奏できっこないし(当たり前)、少なくとも音の処理が丁寧で磨き上げられているのがわかった。

こんなプロになれるわけないが、どうやったら彼のように私もピアノを弾けるのか考えている。そもそも、私はこだわりすぎるきらいがある。完璧を目指そうとして、中途半端で投げ出してしまった部屋中に溢れている。参考書や、小説の書き出しや、他にも。。今回だってそうだ。まず「革命」の完成度を高めるにはショパンの生い立ちを勉強し直さなくちゃいけない。そのためには本を読まなくちゃいけない。あれも読みたい、これも読みたい、、譜読みだけしてろくに練習もしていないのに、とにかく指が自在に動く自分を想像している。頭の中はクリアで綺麗なのに、どうして生活の実際はこんなに汚いんだろう。部屋も。

 

 

 

 

 

こうしてこのブログも完璧を求めすぎてしまってきたから、もう頭に思い浮かぶままに言葉を書き連ねてみた。後々恥ずかしくなっても消さないように気をつけよう