Narrative

わが内に獣の眠り落ちしあとも 太陽はあり頭蓋を抜けて

ウンガレッティ

 

 

ウンガレッティ全詩集 河島英昭訳 岩波文庫

 

二次試験直前〜今日まで、ちまちまとこの本を読み進めていた。切羽詰まっていても、詩集なら息抜きにちょうど良いだろうと。

たくさんの詩の中から1番のお気に入りを見つけることだけを考えて読み進めた。かなり気楽に、陳列棚の中から商品を選ぶような感覚だった。

 

結局1つには絞れなかったけど、お気に入りの詩をいくつか引用してみる。

 

 宇宙

   海へ出て

   ぼくは

   そよ風の

   棺に入った

       1916.8.24  デヴェターキ

 

 遠く

   遠く遠く

   盲みたいに 

   手を引かれてきてしまった

       1917.2.15 ヴェルサ

 

 

イタリア文学を読むのは初めてで、詳しいことはわからなかったけど、共感できる詩が多くて読んでて楽しかった。世界史で覚えた地名がよく出てきて、こういう場面でも役に立つのか、とも思った。

 

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ビビッときた詩を書き留めながら読み進めたので、そのノートの写真も貼っておく。感想部分は、自分のこともたくさん書いているのでぼかしをかけた。